【岩手県立遠野病院薬剤科基本理念】
県立遠野病院基本理念に基づき、地域住民から信頼され安全・安心な薬物療法が実施出来るよう貢献します。
【基本方針】
1 患者さんの人権に配慮し、納得する薬物療法の支援・提供に努めます。
2 医薬品の安全管理と適正使用に努め、良質な薬剤業務を提供します。
3 健全経営を目指し、医薬品の適正使用・管理に努めます。
4 専門職としてチーム医療に貢献し、質の高い薬物療法を提供します。
5 住民の安全な医療の為に地域の医療関連施設との連携に努めます。
6 高度化する医療に対応すべく自己研鑽に努めます。
【薬剤科スタッフ】
薬剤科長 1名 薬剤科次長 1名 主任薬剤師 3名 薬剤師 1名 薬剤助手 2名
【各認定薬剤師数】
研修認定薬剤師 2名
認定実務実習指導薬剤師 2名
小児薬物療法認定薬剤師 1名
NST専門療法士 1名
医療安全管理者研修(40時間)修了者 3名
イットリウム取扱者講習会受講者 1名
*2023年度現在
【業務紹介】
(調剤)
電子カルテと連動している調剤支援システムを活用し、医療機器と薬剤師の両方の目線でお薬の相互作用・併用禁忌・重複投与などのチェック作業を行いながら、患者さんに安心な薬物療法を提供できるように取り組んでいます。
(注射調剤)
医師がオーダー発行した注射処方箋に基づき、患者個々に注射薬を取り揃え、配合変化・投与方法などを確認しながら注射薬を取り揃えています。必要に応じて疑義照会を行い、払出を行っています。
(薬剤管理指導業務・病棟薬剤業務)
入院中の患者さんへ服用中のお薬の説明や退院後のお薬の飲み方等の説明を行います。
病棟に薬剤師を配置し、患者さんが入院時に持参したお薬の内容や入院中に使用する全てのお薬について飲み合わせ・重複・アレルギー等の確認を行っています。また、医師の業務負担軽減と薬剤師の職能を発揮し、入院患者の服薬状況の確認と代替薬の処方提案などを行いながら、医師と協働して処方の代行入力も行っています。個々の患者さんの状態(肝機能や腎機能等)を確認し、薬品の投与量等の確認も行います。
(薬品管理)
病院内で使用されている医薬品の購入・各部署への供給・品質管理等を行っています。また、冷所保管が必要な医薬品については品質・温度管理を徹底し、適正使用することができるように環境を整えています。
(医薬品情報)
厚生労働省やPMDA(医薬品医療機器総合機構)、各製薬会社から情報を収集・整理を行い、医師・看護師・メディカルスタッフが最新の情報を得られるように、情報提供を行っています。また、薬事委員会で審議を終えた採用医薬品や後発医薬品への切り替え情報も院内・院外に情報を発信しています。
(注射薬調製)
化学療法調製は、無菌性と調製者の安全性を担保される安全キャビネットを用いて外来・入院患者さんの抗がん剤調製を行っています。また、クリーンベンチを用いて入院患者さんの高カロリー輸液の調製も行っています。
(製剤)
製剤(院内製剤)とは、治療上必要であるが、市販されていない薬を病院内で調製する業務です。患者さんへ使用する前には医師から患者さんへ十分な説明を行い、患者さんの同意を得てから使用されます。
(化学療法レジメン)
当院の化学療法レジメンについては、下記のリンクより参照できます。
《遠野病院レジメン集》
【保険薬局のみなさまへ】
(疑義照会結果報告書について)
遠野病院では、薬物治療の有効性と安全性の観点から、服薬情報提供書(トレーシングレポート)や院外処方箋のコメント欄による情報提供の運用を行っています。
*トレーシングレポート又は院外処方箋のコメント欄による情報提供は、疑義照会ではありませんのでご注意ください。
【院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコールの運用について】
厚生労働省医政局長通知の「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」を踏まえて、調剤上の典型的な変更に伴う問い合わせを減らし、患者への薬学的ケアの充実ならびに医師の負担軽減を目的に「院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコール」を運用しております。
なお、本プロトコールを適正に運用するために、プロトコールの趣旨や各項目の詳細について担当者からの説明をお聞きいただいた上で、合意書を交わすことが必須条件となります。本取り組みへの参画をご希望される保険薬局は、遠野病院 薬剤科までご連絡ください。
変更内容をトレーシングレポート又は院外処方箋のコメント欄に記入し、返信をお願いします。